たきこ日記

第5回 卒園式を挙行しました

たきこレター

3月23日に予定していた卒園式を、新型コロナウイルスの益々の広がりに、不安を感じて急遽、7日(土)に変更して行いました。

急な変更にも関わらず、クラス役員さまのお骨折りで保護者の皆さまに了解をしていただいて、実現しました。

たきこ幼児園の卒園式は、一部はフオーマルな式、二部は日課として毎日取り組んでいるリズムあそびで構成しています。

 子どもたちの身体の育ちと溢れんばかりの喜びを表現する姿をまじかに見ていただいて、たきこでの育ち、我が子の成長を共に喜び合えたら、と企画して今年度で5回目の卒園式でした。

モンテッソーリ教育の手を使う活動についても、折り紙でのひな祭りのさげもん、木工で本立て、世界の大陸を紹介した本など、やりたがり、知りたがりの要求にもとづいた活動の数々で会場を飾りました。

卒園式を終えて帰宅し、何気にテレビをつけたら丁度NHKのEテレで尾木ママを中心にした「うわさの保護者会」が画面に出ました。

運動嫌いの子どもが増えている、運動機能や体力も毎年のように落ちている。外遊びが嫌い、苦手。経験がない。ゲームなどのスクリーンタイムが多い、などなど・・・。子どもたちや保護者がカメラに向かって実態を話していました。

番組の中では小学生でしたが、私は乳幼児期にこそ自分の身体を思い通りに動かせる、体の使い方、動かし方を体得してほしいと願っています。

基本のリズムでは脱力すること、足指、特に足の親指を力強く使うこと、顎を伸ばし、背筋を強くする、そうして自分の身体を感じる。卒園期の子どもたちはリズム中におしゃべりはしません。きょろきょろと友だちを見て真似ることもしなくなります。自分の身体とピアノの音に全神経を集中して、体のみならず、聴覚も洗練させています。誰にも指示されず、命令されず、です。「自分」を作ってきたからです。

全速で走る力、より高く、より遠くへ飛ぶ力、3拍子、4拍子のリズムに乗ってステップを踏む、ピアノの左手の速いリズムと右手のゆったりとたおやかなリズムを下半身と上半身を使い分ける「蝶」の表現。見ていてゾクっとっするような興奮を覚えました。「カリンカ」の社交ダンスを見ているような優雅な表現、そして「波」で腰骨を立てた柔軟な表現。側転の美しいこと!これらのリズムの後は美しい姿勢を保つことができます。式の間中、子どもたちの姿勢の、美しいこと!

最後は発表会で取り組んだ「12の月たち」を基にした「森は生きている」の劇中歌を表現したものです。生きる喜び、命の輝きが子どもたちの身体中からあふれていましたね。

身体づくりは一生ものです。昔の子どもは生活の中で身体を使う機会がたくさんありました。器用に効率よく、身のこなし良く、危険から身を守れる体に自分で自分を作っていくことができました。

乳幼児期に体得した運動機能は脳が記憶しているそうです。

自転車に乗るにはバランスよくペダルを踏む、ハンドル操作をする、いくつもの機能を一度に稼働しなくてはなりません。でも一度乗れるようになったら、何年ブランクがあっても乗りこなせる・・・そんな経験は誰にもあるでしょう。「脳」がしっかり記憶しているそうです。

山を歩く、散歩に行く、自然体験活動で野山に行く、外遊びをする、運動遊びをする、さまざまな保育活動とリズムあそびがリンクしながら、教育効果を上げているのだと思います。

しっかりとした下半身に支えられて、モンテッソーリの手指の活動が充実し、言葉が豊かになり、「知りたい」要求に支えられて知的な活動へと発展していきます。

その集大成が「卒園式」なのです。

最後に申し添えます。

「側転」などは、現在進行形の、お子さまもいます。完成していなくてもいいんです。やってみようとすることが大切なのです。そのうち、みんなできるようになります。気持ちがいいですからね。逆さ感覚は!